こんにちは。
今回は、「完璧主義」とミニマリズムの相性の悪さについてお話ししたいと思います。
なぜなら、僕自身が「完璧主義」を手放せたことで、
はじめて「ミニマルな暮らし」の意味を実感できたからです。
「完璧にやらなきゃ」は、いつも自分を苦しめる
モノを手放して、ミニマリストになりたい。
そう思って本やSNSを調べていると、
完璧に整った部屋、美しい収納、徹底されたルールに目がいきます。
「こんなふうにしなきゃいけないのか…」
「ここまでやるのは無理だ…」
そう感じて、気持ちが重くなってしまう方もいるかもしれません。
でも、ミニマリズムってそういうものではないと思います。
ミニマリズムの本質は、「完璧」ではなく「ちょうどよさ」
ミニマリズムは、「ほどほどでいい」を受け入れること。
- クローゼットの服が5着にならなくてもいい
- 机の上に多少物があっても気にならないなら、それでいい
- 朝活が毎日続かなくても、週1回できれば十分
自分にとってちょうどいいバランスを見つけることが、ミニマリズムの本質です。
医師として感じた「完璧主義」の副作用
僕は外科医という職業柄、
手術中の細かい縫合や、神経・血管の近くの操作など、
最大限の集中を求められ、常に100点の結果が出るように努力します。
仕事では正確さが命。
だからこそ、プライベートまで完璧を持ち込んでいた時期がありました。
その頃はーー
部屋は散らかり、疲れが抜けず、食事は外食ばかり。
「今日、もう1日が終わってしまう」と虚しさを感じる毎日でした。
知らず知らずのうちに、脳がオーバーワーク状態になっていたんです。
実際、「完璧主義」はストレスホルモン(コルチゾールなど)の分泌を増やし、
睡眠・免疫・メンタルに悪影響を及ぼすことが研究でも示されています。
うつ病になりやすい人は、完璧主義の人に多いんです。
「70点主義」で、心がラクになった
僕は完璧を手放してから、生活は一変しました。
- 服は10着以上あってもOK
- 家が少し散らかっていてもOK
- やりたいことがあっても、今日は何もしなくてもOK
そうやって自分を許せるようになると、日常が自然とシンプルになっていきました。
僕にとって、「毎日を完璧にこなす」ことは、とても難しいことでした。
ミニマリストに必要なのは、「柔らかさ」かもしれない
完璧を求めると、生活はどんどん窮屈になります。
でも、ちょっとゆるめることで、生活に余白が生まれます。
余白があると、心に余裕ができて、思考も整います。
まるで、心に風が通るような感覚です。
これは、モノや情報など「外側」を片付けるだけでは得られない
内側の静けさとも言える感覚です。
この気持ちの余裕は、「内的ミニマリズム」と呼べるのかもしれません
まとめ:「完璧じゃなくて、十分」
ミニマリストになるのに、完璧主義は必要ありません。
むしろ、手放すことでうまくいくことが多くなります。
- スッキリした部屋より、スッキリした心。
- 理想の暮らしより、自分にとって心地いい暮らし。
そのヒントは、「70点でもOK」と思える感覚かもしれません。
完璧じゃなくても、あなたは十分やっています。
まずは、小さな1歩から。
☑️ 今日のミニマリズムアクション:
クローゼットの中を見て、1着だけ手放してみよう。