こんにちは
最近、SNSやネット記事で、こうした声をよく見かけるようになりました。
「ミニマリストって、ちょっと病気じゃない?」
「モノを捨てるだけの、少し変わった人たち」
冷蔵庫やベッドさえも手放すストイックな姿が注目され、
「自分には無理」「ちょっと怖い」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、僕がミニマリズムという考え方を皆さんにおすすめしたいのには理由があります。
それは、単に「モノを捨てる」という行為の先にある、
自分にとって本当に大切なものを見極め、日々の暮らしを豊かにするための知恵
だと感じているからです。
今回の記事では、なぜミニマリズムを紹介するのか、その魅力についてお話ししたいと思います。
発言が目立つのは、極端な意見だからっていうこともありますよ
ミニマリズムの本質は「取捨選択」

モノを捨てることは、あくまで手段にすぎません。
その本質は、自分にとって本当に大切なものを見極め、暮らしを豊かにすることにあります。僕がミニマリズムを実践して一番よかったと感じたのは、
「自分の価値観を、大切にできるようになった」
ことです。
以前の僕は、買い物でも時間の使い方でも
「まあ、これでいいか」
と妥協していました。
しかし、モノと向き合い、選び抜く過程で
「これがいい」
と自分の感覚を大切にできるようになりました。これはモノに限った話ではありません。
毎日使うものだからこそ、自分が本当に気に入ったもの、納得したものだけをそばに置く。
それは、自分の「好き」という感情を肯定してあげることです。
これはモノに限った話ではありません。
ミニマリズムの本質は、「なんでも捨てればいい」「ただ節約すればいい」ということではなく、
「選択と集中」
です。
僕たちの時間も、エネルギーも、お金も有限です。
やりたいこと、大切にしたいことがたくさんあっても、そのすべてに100%の力を注ぐのは不可能です。
だからこそ、
自分にとって「本当に重要なこと」を自ら選び取り、そこにリソースを注ぎ込む。
このシンプルな原則が、人生の満足度を上げてくれるのです。
モノ・情報にあふれ、SNSで常に誰かとつながり、選択肢が無限にある現代。
私たちはより自由になったはずなのに、むしろ「何を選べばいいか分からない」という不自由さを
感じてはいないでしょうか。
かつての僕が、まさにそうでした。
もしあなたが、日々の忙しさや情報の多さに少しでも疲れを感じているなら、
ミニマリストの考え方を、ほんの少しでも取り入れてみませんか?
ミニマリストという病

「ミニマリスト」と聞くと、どんな姿を想像しますか?
- がらんとした部屋で、最低限のモノだけで暮らす人
- 「捨てること」そのものに取り憑かれた、少し異常な人
そんなイメージをお持ちの方も、少なくないかもしれませんね。
モノを捨て始めると、ハマってしまう時期があるのは事実です。
「もっとスッキリさせたい」という気持ちが高まったり、
メルカリで不要なモノが売れたときの快感から、家中を物色してしまったり…。
しかし、その「熱中する時期」を通り抜けると、
やがて特別な「イベント」から穏やかな「日常」へと変わっていきます。
- 探し物をしなくなった
- 部屋がいつも整っている
- 頭の中までスッキリした
ミニマリズムは「病」のような一過性の熱狂ではありません。
それは、
自分にとって快適な状態を保ち続けるための、1つのライフスタイル
なのだと、僕は考えています。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ –
「捨てられない心」と向き合う

「捨てられない」——それは、誰もが抱える共通の悩みです。
大なり小なり、私たちは皆「手放せないもの」を持っています。
ミニマリストであっても、何かしら手放せないをものを持っています。
すべての欲望を手放せる人がいたら、それはもはや“解脱”。
仏教で言うところの悟りの境地です。
何の修行もなしに、そこに到達できるはずがありません。
僕たちは日々の暗いの中で、あらゆる執着とゆっくり向き合っていくしかないのです。
東洋哲学では、「この世界はすべて空(くう)である」と説かれています。
「自分」という存在さえ、固定された実体ではない——
わかりやすく言うと、
「すべてのものは相互依存し、さまざまな条件(縁)によって成り立っているため、
それ自体に不変の本質や自己性(自性)がない」
と言うことです。
承認欲求は、悪いものじゃない

「ミニマリストなのに、SNSで発信するって矛盾してない?」
そんな声も聞こえてきそうです。
でも、人に認められたいという承認欲求は、誰にでもある自然な感情です。
それを否定する必要はありません。
大事なのは、その欲求に振り回されるのではなく、
自分の内側から湧いてくる価値観を大切にできているかどうか。
ミニマリズムは、自分と向き合うためのツールの一つ。
決して「無欲」を目指すための修行ではないのです。
まとめ
今回の記事では、ミニマリストについて紹介しました。
- ミニマリズムは、モノを捨てることではなく「選択と集中」の哲学
- モノや情報に溢れる時代に、自分の価値観を明確にして生きるための方法
- 承認欲求を否定せず、上手に付き合いながら自分らしい暮らしを整える
情報に溢れて、自分で選択肢を選んでいるようで、選ばされている。
そんな世界です。
自分で自分の人生を選択してみませんか。
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