「足るを知る」を医学的に解説すると、幸福度が上がることが判明

ミニマリスト
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こんにちは

以前の僕は、こう思っていました。

「自由に使えるお金も増えて、モノも増えたのに、なぜか全然幸せを感じられない…」

どうすれば幸せになれるのか、ずっと考えていたけれど、わかりませんでした。

でも今はわかります。
幸せは、目の前にあったのです。

「もっと欲しい」けど、幸せになれないのはなぜ?

モノも、情報も、お金もあるのに、いつも満たされない。
SNSに流れるキラキラした日常に、自分を重ねて落ち込んだり…。

「羨ましい…あんな生活がしたい」
「もっと収入があれば…」
「もっとスキルがあれば…」

こんな思考を、あなたも抱いたことがあるかもしれません。

でも、本当に必要だったのは「もっと得ること」ではなく、「いまを認めること」でした。
それを教えてくれたのが「足るを知る」という考え方です。

「足るを知る」とは? ——東洋の知恵から学ぶ

「足るを知る」は、古代中国の書物『老子』の言葉です。

知人者智:他人のことわかっている人は知恵のある人です。
自知者明:自分のことををわかっている人はより知恵のある人です。
勝人者有力:力がある人は、他人に勝つことができます。
自勝者強:自分に勝てる人こそがより強者であると言えます。
知足者富:満足を知っている人は、豊かな生活ができます。
強行者有志:強かにそのことを忘れず生きて行く人には、志があります。
不失其所者久:その志を長い間失わない人は、
死而不亡者壽:死んでも名が残るような人になるでしょう。

老子はもともとこのように述べています。

つまり、「すでに持っているものに満足できる人こそ、真に豊かな人である」という意味です。

これは「向上心を捨てなさい」ということではありません。
「自分の今の状態を認め、感謝しつつ、ちょうど良いペースで前に進む」という生き方なのです。

ミニマリズムとは、「足るを知る」の実践形

ミニマリズムは、自分にとって大切なことに集中するという生き方です。

モノ・時間・人間関係を絞ることによって、自分にとってのちょうど良さを見つけることです。

つまり、ミニマリストとは、現代における「足るを知る」ことの実践者と言えます。

医学・脳科学から見る「足るを知る」

幸せと関連するホルモンは、3種類あると言われています。
それは、

  • セロトニン
  • オキシトシン
  • ドーパミン

です。

セロトニン: 心身の安定による静かな幸福

セロトニンは、精神を安定させ、イライラや不安を和らげ、リラックスした気分をもたらします。

「あれ?それって幸せ?」って思った人もいるかと思います。

セロトニン的幸福というのは、「幸せだ!」という幸せではなく、
いわば、静的な幸せ。
ただそこにいるだけで幸せという感覚です。

「なんでもない日が幸せ」だと感じられる、土台となる幸福です。

オキシトシン;つながりによる愛と安心

オキシトシンは、安心感や信頼、癒し、愛情を感じると分泌されます。

辛いときに、誰かに話を聞いてもらったり、
泣いているときに、撫でてもらったり、誰かが近くにいてくれたとき
少しだけ気持ちが楽になった経験はないでしょうか

「誰かと心を通わせたときに生まれる温かな幸福」です。

ドーパミン

ドーパミンは、目標達成や成功体験によって分泌されます。

刺激的だけど、持続しにくく、依存につながる諸刃の剣です。

受験や資格試験に合格したとき、スポーツで勝ったとき、商談を成功させたとき など
おそらく多くの人が達成感を感じたとき、それがドーパミン的幸福です。

何かを達成したとき、その感情はどのくらい続きましたか?
おそらく、長くても1-2日程度しか感じなかったと思います。
それが、ドーパミン的幸福が、短期的幸福と呼ばれる理由です。
持続性がないので、「もっと欲しい」となりやすい幸福です。

なぜ「足るを知る」と幸福度があがるのか

「足るを知る」を実践すると、
自分と他人とを比較せず、自分の今を肯定し、満足することができます。
それにより、日々感じていたストレスが軽減され、セロトニン的幸福が高まりやすくなります。

更に感謝の気持ちが増えることで、オキシトシンも分泌しやすくなり、精神的安定性に繋がります。

一方、ドーパミン的幸福ばかりを追い求めていると、

  • SNS 依存症
  • 買い物依存症
  • 常に不足感、不安感

などのストレスが増えてしまします。

パチンコ依存症も同じ。
回すところを握るだけでドーパミンが出るようになっちゃってるようです。

「足るを知る」を身につける3つのステップ

「足るを知る」と他人への不満も減り、感謝することに目が向きます。
ここでミニマリズム的思考を取り入れましょう。

① モノを減らす(視覚的ストレスを排除)

「今あるモノは本当に自分に必要か?」と問い直す。
モノが減ると、選択が減ります。

② 情報を減らす(脳のノイズを排除)

SNSやテレビの時間を減らし、自分の思考を取り戻す。
自分の思考は、外的刺激により影響を受けています。
あなたの意見は、本当にあなたの意見でしょうか。

③ 感謝の習慣を持つ(幸福ホルモンの活性化)

寝る前に「今日の感謝3つ」をノートに書いてみましょう。

例えば;

  • 晴れて気持ちの良い朝だった
  • ドアを開けて待っていてくれた。
  • 家族が「おかえり」と言ってくれた

「足るを知ること」に意識を向けることで、
慢性ストレスが軽減され、不眠・不安の改善効果も報告もあります。

他人と比較ばっかりしていたら、幸せなんて感じられないですよね。
比較することを完全にしなくなることは不可能に近いですが、
今よりも他人と比べなくなったら、よりストレスも軽減し、自分の大切なものに集中できますよ。

まとめ:「足るを知る」は、心と脳のミニマリズム

幸せとは「得ること」ではなく、「すでにあるもの」に気づくこと。

ミニマリズムは、モノの整理だけでなく、思考・感情の整理でもあります。
自分を知り、満ち足りた今に感謝する。
それが、心と脳のミニマルな幸福を育ててくれます。

☑️ 今日のミニマリズムアクション:
寝る前 15 分を使って、感謝の3行日記を書いてみよう!

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