こんにちは!ミニマリスト医師のえけです。
お店で素敵な服を見かけたとき。
SNSで話題のガジェットが流れてきたとき。
「とりあえず、買っておこうかな」
そんな軽い気持ちで買ったモノが、クローゼットや引き出しの奥で眠ってはいないでしょうか。
かつての僕も、「とりあえず買い」の常習犯でした。
しかし、あるルールを徹底するようになってから、
衝動買いがピタリと止まり、モノ選びの精度が劇的に上がったのです。
今回は、僕が実践している、
「とりあえず」という名の浪費をなくすための、たった1つのシンプルなルールをご紹介します。
僕の買い物の憲法、それは「1 in 1 out」
僕が実践している、たった1つのルール。
それは「1 in 1 out(ワンイン・ワンアウト)」です。
ルールは至ってシンプル。
「何か新しいモノを1つ家に迎え入れるなら、今ある同じカテゴリーのモノを1つ手放す」
ただそれだけです。
新しいシャツが欲しければ、今持っているシャツを1枚手放す。
新しいマグカップが欲しければ、今あるマグカップを1つ手放す。
このルールを自分に課すことで、買い物のハードルはぐっと上がります。
そして、レジに持っていく前に、自分自身への厳しいプレゼンが始まるのです。
「今持っている”あれ”以上に、この新しいモノは魅力的なのか?」
「”あれ”を手放してまで、これを手に入れる価値はあるのか?」と、
「欲しい!」を「とっておき」に変える、僕の購入プロセス
「1 in 1 out」を実践するために、
僕は「欲しい」という感情が芽生えてから、
実際に購入するまでにいくつかのステップを設けています。
ステップ1:衝動を「寝かせる」— 1ヶ月の冷却期間
お店やネットで「これ、いいな」と思うモノに出会っても、その場で即決することはありません。
まずやることは、
スマートフォンのメモ帳に「欲しいものリスト」として記録するか、
写真を撮っておくだけ。
そして、そのま1ヶ月間、意識的に情報を遮断して”寝かせ”ます。
不思議なもので、1ヶ月も経つと、
あれほど欲しかったはずのモノのほとんどは、どうでもよくなっています。
一時の興奮やストレスからくる物欲だったことに気づくのです。
ステップ2:本当に必要?— 徹底比較のステージ
1ヶ月経ってもなお、
「やっぱり、あれが欲しい」という気持ちが残っていたら、
そこからが本格的な検討のステージです。
- 今持っているモノでは、本当にダメなのか?
- 他に似たような製品で、もっと良いものはないか?
- 自分の生活に、本当にフィットするのか?
この段階で、今持っているモノの良さを再発見したり、
より自分の理想に近い別の製品を見つけたりすることも少なくありません。
2つの「魔力」に打ち勝つ思考法
このルールを実践していても、私たちの物欲を強く刺激する2つの強敵がいます。
それは「限定品」と「流行」です。
僕なりの向き合い方をご紹介します。
①「限定品」という魔力に対して
「今しか手に入らない」という言葉は、私たちの冷静な判断力をいとも簡単に奪います。
しかし、僕はこう考えるようにしています。
「本当に素晴らしいモノなら、いつか必ず定番になる。
定番にならないのは、それなりの理由があるのだ」と。
この考え方を持つことで、
限定品という言葉に踊らされず、本当に長く使える質の良いモノだけを見極めることができます。
②「流行」との賢い付き合い方
トレンド性の高いアイテムは、魅力的ですが、廃れるのも早いのが現実です。
そのため、僕は流行りモノに高額な投資はしないと決めています。
もしトレンドを取り入れたい場合は、
あくまで自分が持っている定番の服やアイテムを補う形で、
比較的安価なモノを1つだけ追加する程度に留めています。
主役はあくまで、長く使える「定番品」です。
まとめ:「とりあえず」を手放すと、「とっておき」だけが残る
「1 in 1 out」というたった1つのルールを徹底するだけで、
あなたは「とりあえず」の買い物から解放されます。
家に迎え入れるモノはすべて、厳しい選考を勝ち抜いた、
あなたにとっての「とっておき」になるはずです。
モノが少なくなると、一つひとつへの愛着が深まります。
そして何より、無駄な買い物に悩む時間がなくなり、心もお金も、もっと豊かになるのです。
あなたの「とりあえず」を、「とっておき」に変えてみませんか?
☑️今日のミニマリズム・アクション
次に「あ、これ欲しいな」と衝動を感じたら、
その場で買う代わりに、スマートフォンのカメラで一枚だけ写真を撮ってみましょう。
そして、その写真を見ながら「本当に必要かな?」と一度だけ問いかけてみてください。